はじめに
コンピューターに何かをさせたいと思った時には、手順を「コンピューターに判るように」明確にする必要があります。が、いくら手順を明確にすれば良いといっても、(昔はこういう書き方をしていたのですが)「画面の左から258番目、上から100番目の点の色を緑にせよ」と書かなければならないようでは、細かすぎて書くのも読むのも大変です。ですので、コンピューターに実行させる一塊の処理を「命令」としていくつか決めておいて、その命令を組み合わせて、手順を明確になるように書くことにします。この命令を並べたものを「スクリプト」といいます。(もっと厳密にはスクリプト言語@ウィキペディアなどをご覧ください。)
命令
命令とは、コンピューターに実行させる一塊の処理だと定義しました。では、どんなものがあるでしょうか?もちろん、簡単なものから高度なものまでありますし、スクリプトによっては該当する命令がない場合もあります。しかしながら、どんなスクリプトにも必ず含まれるような、基本的な命令というものがありますので、まずはそこから始めることにいたしましょう。
出力(表示、印刷など)
コンピューターが何かの処理をしたなら、人間に見える形で結果を知らせて貰わないと意味がありません。ですので、メッセージを画面に表示する、印刷する、ランプを光らせるなど、何らかの形で結果を知らせる命令があります。(結果を知らせることを「出力」といいます。)キャラフレスクリプトの場合には、台詞を喋らせるとか、小説の地の文を表示するとか、背景を設定するとかの処理を行ないます。
入力(キーボードからの入力、マウスのクリック、メニューの選択など)
コンピューターに何かの処理をさせる前や処理の途中に、人間が指示を出したい場合があります。例えば「ある日が何曜日かな」と調べるときには、人間が年、月、日を指定できないと(調べられる期間を10年間に限定しても、3600を超えるプログラムを作らなければならないので)大変困ります。ですので、「キーボードから入力させる」「ボタンを押す」「マウスをクリックさせる」など、何らかの形で指示を出せるようになっているのです。キャラフレスクリプトの場合には、メニューを選択させることが多いです。
変数への代入
代入とは、変数の値を設定したり、変数の値を加減乗除したり、ユーザーからの入力を保存したりすることです。
いきなり「変数」という言葉が出てきました。変数とはなんぞや?変数とは、数や文字を入れておく「箱」のようなものです。箱を用意して、コインや文字を書いた紙を入れるようなものです。なので、箱の中のコインを「何枚か増やす/減らす」「何倍かにする/何分の1にする」とか、「別の箱に入っているコインの枚数と同じだけ増やす/減らす」ことができます。詳しくは別のページで説明しますが、最初は分からなくても大丈夫です。スライドショーを作るだけなら変数なんて使わないですから。
いきなり「変数」という言葉が出てきました。変数とはなんぞや?変数とは、数や文字を入れておく「箱」のようなものです。箱を用意して、コインや文字を書いた紙を入れるようなものです。なので、箱の中のコインを「何枚か増やす/減らす」「何倍かにする/何分の1にする」とか、「別の箱に入っているコインの枚数と同じだけ増やす/減らす」ことができます。詳しくは別のページで説明しますが、最初は分からなくても大丈夫です。スライドショーを作るだけなら変数なんて使わないですから。
条件判断
条件判断とは、「もしOOならばXXする、でなければ@@する」という処理のことです。実生活で言うと「降水確率が30%を超えていたら折り畳み傘を持っていく」「来たバスが翔愛駅前行きであれば乗車する」「次のバス停が翔愛学園前であれば降車ボタンを押す」などにあたります。キャラフレスクリプトの場合には、「何々する;(この条件が成立したら)」という書き方をします。
ジャンプ
通常、スクリプトは1行目から順に実行されますが、実行する順序を途中で変えたい場合があります。「ある条件が成立するまで、20行目から30行目までを繰り返す」とか、「ある条件が成立していたら40行目から60行目を、でなければ70行目から80行目を実行する」とかありそうですよね。一般的なスクリプトと異なり、キャラフレスクリプトの場合にはループとか複数の命令を一塊で扱うとかの機能がないので、ジャンプ命令を多用する傾向があります。